親と子の終活を片づけでデザイン
離れて暮らす親と子をオーガナイズでつなぎます
50歳からの終活構造デザイン― 人生の間取りを整える設計サポート ―
 

「小さな違和感に気づくゲーム」
~マーダーミステリーが教えてくれた、親の異変を見逃さない力~

2026/07/05

こんにちは。

鳥取在住 マスターライフオーガナイザー®・シニア生活環境オーガナザー®のおのうえきょうこです。

終活系セミナー講師・片づけ整理収納サポートをしています。


このブログでは、50歳からの人生の間取りを整える「親と子の終活を片づけでデザイン」についてお届けしています。

目次


  • マーダーミステリーというゲームを初体験
  • ゲームの中で感じた「介護」との共通点
  • 親の変化は事件ではなく「違和感」から始まる
  • 違和感をスルーしないためにできること
  • 今日からできる「違和感メモ」のすすめ
  • まとめ


マーダーミステリーというゲームを初体験

 

安来市でのワークショップが無事終わってから、

安来の友人に誘われて「マーダーミステリー」というゲームを体験しました。


マーダーミステリーは、参加者全員が物語の登場人物となり、

それぞれが「自分だけが知る情報」や「隠しておきたい秘密」を持ったまま

事件の真相を探る推理ゲームです。

誰もが少しずつ情報を持ち、少しずつ何かを隠している中で、

相手の話の矛盾や「ちょっとした違和感」を手がかりに真実へ近づいていきます。

今回はプレーヤー4人、友人が進行役としてこのゲームをナビゲート。

 

ゲームが始まった時は何が何だかわからず、

カードの指示と進行役に身を任せるばかり。

 

でも物語が進むにつれて

「私は何を知っているのか」

「何を話すべきか」

「何を隠したいのか」が少しずつ整理されていきます。

 

そして、お互いに質問を投げかけながら犯人を探していく。

 

このゲームの面白いところは、

全員が少しずつ何かを隠していて、少しずつ後ろめたいことがあること。

だからこそ、決定的な証拠ではなく

「なんとなく引っかかる違和感」が、真実へ近づくヒントになる。

 

 

 

ゲームの中で感じた「介護」との共通点

ゲームをしながら、私はふとこんなことを考えていました。

「あれ?これって親の介護に似てるなー」と。

 

ある日突然、親の介護は始まりません。

最初は


  • 最近同じ話を何回もする
  • 冷蔵庫に同じものが何個もある
  • 財布が見つからないと言うことが増えた
  • 電話の様子がなんとなく違う

そんな「小さな違和感」から始まることがほとんどです。

 

でも本人は

「大丈夫よ。」

「年のせいだね。」と言うし、

子どもも「気のせいかな。」と思ってしまう。

その小さな違和感を、その場で流してしまうことが少なくありません。

 

 

 

親の変化は事件ではなく「違和感」から始まる

マーダーミステリーでは、犯人はいかにも怪しい人とは限りません。

私も最後まで二人に絞ってから迷いました。

 

でも決め手になったのは、大きな証拠ではありませんでした。

「なんか、この人だけ少し引っかかる。」

そんな小さな違和感でした。

 

結果は大正解。見事犯人をみつけた!しかも私だけ!

 

ちょっと飛躍した見方ですが

ゲーム中にだんだん、これ、似てるなぁと頭の隅で考えたこと。

親の暮らしも同じなのかもしれないなぁと

認知症も、生活機能の低下も、詐欺被害も。

 

いきなり大きな問題になるのではなく、小さな違和感が積み重なって現れます。

 

だからこそ大切なのは

違和感を「気のせい」で終わらせないこと。

 

 

 

違和感をスルーしないためにできること

違和感を感じたら、すぐに結論を出す必要はありません。

 

大切なのは「記録すること」

 

例えば

 

 

  • 前回会った時との違い
  • いつ頃から気になり始めたのか
  • 他の家族も同じことを感じているか
  • 本人の言葉
  • 実際に見た事実をメモしておくだけでも十分です。

 

 

ライフオーガナイズでは、思い込みではなく事実を整理することを大切にします。

「なんとなく心配」を、「何が起きているのか」に変えていく。

 

それが、必要な支援につながる第一歩になります。

ライフオーガナイズは物や空間だけでなく、

人の思考や感情、行動にも目を向け、全体を捉えて暮らしを整える考え方です。

 

 

 

今日からできる「違和感メモ」のすすめ

親と離れて暮らしていると、頻繁には様子を見に行けません。

 

だからこそおすすめしたいのが

「違和感メモ」です。

 

電話のあとでもいい。帰省したあとでもいい。

「なんか気になった。」

そう感じたことを書き留めておく。

 

数か月後に見返すと

「あ、この変化は続いていたんだ。」ということが見えてきます。

点だった違和感が、線になって見えてくる。

それが早めの対応につながります。

 

 

 

まとめ

 

ゲームの目的は犯人を見つけること。

でも、現実の親との暮らしでは、犯人探しではありません。

 

大切なのは

「小さな違和感に気づける自分でいること。」

そして、その違和感を責めるでも、不安になるでもなく、事実として受け止めること。

 

親の暮らしも、自分の人生も。

大きな問題になる前に、小さなサインに気づける人でありたい。

そんなことを、3時間のマーダーミステリーが教えてくれました。

 

あなたが最近、ご両親と話したとき。

「なんとなく気になったこと」はありませんでしたか?

その小さな違和感は、気のせいかもしれません。

でも、未来の安心につながる大切なサインかもしれません。

 

一度立ち止まって、その違和感を書き留めてみませんか。

今日の本棚
介護未満の父に起きたこと (新潮新書 1098)