(鳥取からオンラインでも対応)シニアと暮らしの研究所 https://waketemiru.com/ 親と子の終活を片づけでデザイン 離れて暮らす親と子をオーガナイズでつなぎます 50歳からの終活構造デザイン― 人生の間取りを整える設計サポート ― ja-JP (鳥取からオンラインでも対応)シニアと暮らしの研究所 「困った人」ではなく「困っている人」だった。認知症ワークショップで改めて感じたこと https://waketemiru.com/contents_89.html こんにちは。鳥取在住 マスターライフオーガナイザー®・シニア生活環境オーガナザー®のおのうえきょうこです。終活系セミナー講師・片づけ整理収納サポートをしています。このブログでは、50歳からの人生の間取りを整える「親と子の終活を片づけでデザイン」についてお届けしています。十神交流センターさんInstagramより目次認知症の世界を旅するワークショップを開催しました認知機能が低下すると「できない」のではなく「途中で困る」50代は親の変化に最初に気づく世代「困った親」ではなく「困っている親」と見方を変える実家を整えることは親のためだけではない最後に認知症の世界を旅するワークショップを開催しました7月5日、安来市十神交流センターで「認知症世界の歩き方ワークショップ」のファシリテーターを務めました。参加者は37名。7つのテーブルに分かれ、それぞれ"旅の仲間"となって認知症の世界を一緒に歩くワークショップです。 最初に、認知症によって起こる生活上の困りごとと、その背景にある認知機能の変化について簡単にお話ししました。その後はカードを使った3つのワーク。「認知症のある方が暮らしやすくなるために、自分たちならどんな工夫ができるだろう?」旅の仲間同士でたくさんのアイデアを出し合いました。正解を学ぶ場ではなく、相手の世界を想像する時間。 この時間が私はとても好きです。 認知機能が低下すると「できない」のではなく「途中で困る」 私たちは普段、驚くほど高度な認知機能を当たり前に使っています。 例えば買い物。買う物を思い出し、財布を持ち、お店まで行き、商品を探し、値段を比較し、支払いを済ませ、持ち帰り、冷蔵庫へしまうほんの数十分の出来事ですが、この中には多くの認知機能が働いています。これはIADL(手段的日常生活動作)と呼ばれるものです。買い物だけではありません。 食事の準備掃除や洗濯金銭管理服薬管理公共交通機関を利用した外出 認知症になると、この一連の流れのどこかがうまくつながらなくなります。全部ができなくなるわけではありません。途中の一部分だけが難しくなることで、いままでできていたことができなくなってしまう。 だから周囲から見ると、「なんでこれできないの?」と感じてしまうことがあります。 でも本人にとっては、「今まで普通にできていたことが、うまくできなくなった」とてもつらい出来事なの… (鳥取からオンラインでも対応)シニアと暮らしの研究所 2026-07-04T07:33:37+09:00 こんにちは。

鳥取在住 マスターライフオーガナイザー®・シニア生活環境オーガナザー®のおのうえきょうこです。

終活系セミナー講師・片づけ整理収納サポートをしています。


このブログでは、50歳からの人生の間取りを整える「親と子の終活を片づけでデザイン」についてお届けしています。

十神交流センターさんInstagramより
十神交流センターさんInstagramより

目次


  • 認知症の世界を旅するワークショップを開催しました
  • 認知機能が低下すると「できない」のではなく「途中で困る」
  • 50代は親の変化に最初に気づく世代
  • 「困った親」ではなく「困っている親」と見方を変える
  • 実家を整えることは親のためだけではない
  • 最後に

認知症の世界を旅するワークショップを開催しました

7月5日、安来市十神交流センターで「認知症世界の歩き方ワークショップ」のファシリテーターを務めました。

参加者は37名。

7つのテーブルに分かれ、それぞれ"旅の仲間"となって認知症の世界を一緒に歩くワークショップです。

 

最初に、認知症によって起こる生活上の困りごとと、その背景にある認知機能の変化について簡単にお話ししました。

その後はカードを使った3つのワーク。

「認知症のある方が暮らしやすくなるために、自分たちならどんな工夫ができるだろう?」

旅の仲間同士でたくさんのアイデアを出し合いました。

正解を学ぶ場ではなく、相手の世界を想像する時間。

 

この時間が私はとても好きです。

 

認知機能が低下すると「できない」のではなく「途中で困る」

 

私たちは普段、驚くほど高度な認知機能を当たり前に使っています。

 

例えば買い物。


  1. 買う物を思い出し、
  2. 財布を持ち、
  3. お店まで行き、
  4. 商品を探し、
  5. 値段を比較し、
  6. 支払いを済ませ、
  7. 持ち帰り、
  8. 冷蔵庫へしまう

ほんの数十分の出来事ですが、この中には多くの認知機能が働いています。

これはIADL(手段的日常生活動作)と呼ばれるものです。

買い物だけではありません。

 

 

  • 食事の準備
  • 掃除や洗濯
  • 金銭管理
  • 服薬管理
  • 公共交通機関を利用した外出

 

 

認知症になると、この一連の流れのどこかがうまくつながらなくなります。

全部ができなくなるわけではありません。

途中の一部分だけが難しくなることで、いままでできていたことができなくなってしまう。

 

だから周囲から見ると、

「なんでこれできないの?」と感じてしまうことがあります。

 

でも本人にとっては、

「今まで普通にできていたことが、うまくできなくなった」

とてもつらい出来事なのです。

 

50代は親の変化に最初に気づく世代

 

このブログを読んでくださっている方の多くは、親と離れて暮らす50代ではないでしょうか。

 

帰省したとき、

 

 

  • 冷蔵庫の中身が変わった
  • 同じ物が何個もある
  • 郵便物が山積みになっている
  • 薬が飲めていない
  • 財布や通帳が見つからない

 

 

そんな小さな違和感に気づくことがあります。

 

つい、「なんでこんなことになってるの?」と言いたくなるかもしれません。

でも、その背景には認知機能の変化が隠れていることがあります。

 

「困った親」ではなく「困っている親」と見方を変える

 

今回、とても印象に残った出来事がありました。

20代の学生さんが参加してくださっていました。

 

終了後に話しかけると、

「あっという間の時間でした。楽しかったです。

認知症の方ってずっと"困った人"だと思っていました。

でも違うんですね。"困っている人"だったんですね。」

同じような感想はアンケートにも書かれていました。

 

「できない」と一括りにするのは、とても乱暴な見方です。

本当は、「どこで困っているのか」

そこを分けて考えることが大切なのです。

 

当事者の目線に立つ。

この視点を持ち帰ってもらうことこそ、このワークショップの一番の目的です。

 

次回は最後に参加者のみなさんへ、こんな問いを投げかけてみようと思っています。

「認知症の人は、困った人ですか?」

きっと会場の空気が少し変わる気がしています。

 

実家を整えることは親のためだけではない

 

ライフオーガナイザーとして活動していると、実家の片づけ相談を受けることが増えています。

でも実家を整える目的は、物を減らすことだけではありません。

 

親が暮らしやすくなること。

そして、離れて暮らす子どもが安心できること。

 

さらに言えば、

親のことで頭がいっぱいになる時間を減らし、

自分自身の人生にも目を向けられるようになることです。

 

 

親の家を整えることは、自分の人生の「時間の間取り」を整えることにもつながります。

 

最後に

 

十神交流センターさんInstagramより
十神交流センターさんInstagramより

 

今回のワークショップには、十神地区だけでなく、松江市や米子市からもご参加いただいたそうです。

関心を持って足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

認知症について学ぶことは、誰か特別な人のためではありません。

 

 

いつかの親のために。

いつかの自分のために。


 

そして、大切な人とこれからも穏やかに暮らしていくために。


十神交流センターさんInstagramより
十神交流センターさんInstagramより

 

またぜひ、第2弾で皆さんと「認知症の世界」を一緒に旅できたらうれしいです。

今日の本棚
認知症世界の歩き方(ライツ社)
https://amzn.asia/d/01vopnb0
]]>